デーデルライン桿菌と便秘の関係とは
女性は便秘になりやすい!
女性は、便秘に悩まされている方が多いかと思います。
その数は、明らかに男性よりも多いと言えます。
これは一体どうしてなのでしょうか。
当然、女性と男性では、体の造りが異なりますので、便秘に関しても、異なる傾向が見えて当たり前と言えますね。
その中でも、体内で分泌されるホルモンの違いというのが、排便に強く影響していることがわかっています。
つまり、女性ホルモンの分泌です。
では、女性の中でも便秘になりやすい人と、そうでない人がいますが、その違いは何なのでしょうか。
膣と肛門の意外な関係とは
実は、女性の膣内に生息している細菌の種類によって、ある程度、その人が便秘になりやすいかどうかということがわかります。
膣からは排尿が行われ、排便に関しては肛門から行われるので、一見すると、全く無関係であるように思えますよね。
けれども、この両者には密接な関係があるのです。
そのことを知るには、まず膣と肛門が存在している位置関係を思い浮かべてみましょう。
女性の場合、排尿器官である膣と、排便器官である肛門が非常に近い位置に存在していますよね。
一方、男性の性器は、肛門から離れた場所に存在していると言えます。
これがとても重要なポイントとなります。
デーデルライン桿菌が沢山いると便秘になりにくい!?
私たちは、生まれてすぐにはまだ無菌状態にあります。
それが、徐々に外気に触れたり、他人に触れたりすることで、細菌が体内へと侵入していきます。
ですから、もともとは、膣内も大腸や直腸なども無菌状態なのです。
その後、細菌を含んだ食べ物を摂取して、それが腸に住み着き、腸内細菌が存在するようにようなるのです。
腸内細菌の中でも、善玉菌である乳酸菌は、腸内の消化活動を手助けしてくれるため、乳酸菌が沢山生息している人は、便秘になりにくいと言えます。
ではここで、膣内における善玉菌のことを想い起こしてみましょう。
実は、膣内に存在しているデーデルライン桿菌も、乳酸菌の一種で、善玉菌であると言えます。
そしてこの乳酸菌は、もともと腸内に生息していたものと考えれています。
さきほど説明した通り、膣と肛門というのは、位置的に非常に近いところに存在していますよね。
ですから、排便の際に、肛門から膣へと細菌が移動することは容易なのです。
そして、膣内に善玉菌である乳酸菌が沢山いるということは、肛門内にもそれが沢山生息していることにもなります。
つまり、膣内が健康であれば、腸にも善玉菌が沢山生息していると考えらるため、便秘になりにくい状態であると判断できるのです。